
佐渡は、新潟県にある離島。
東京23区、もしくは淡路島の1.5倍の面積を誇る、沖縄本島に次ぐ大きな島です。
そんな佐渡も、年々過疎と超が付くほどの高齢化が進んでいます。
高校時代まで長年過ごし、大学、社会人を経て、舞い戻ってきた佐渡には、並々ならぬ思い入れのある筆者。
どうにかこうにか、佐渡の良いモノを伝え、広め、アピールしたいと悶々としていたところ、
出会ったのが【佐渡保存】。

【佐渡保存】とは
古民家を改装し、カレーライスが人気を博したカフェの跡地を利用して、いつの間にやら工房として佐渡の食材を使った保存食作りが行われるように。
発足は2013年と、既に7年経ち、現在は東京の清澄白河(半蔵門線の駅がある江東区)にて、保存食の店舗まで構えるようになっています。
東京まで進出して、佐渡の食材、佐渡の保存食を発信してるとあれば、応援しないわけにはいきません!
そんな訳で、定番商品でもある1品を購入してみたのです。(以前にも、店舗でグラノーラとか買って食べてましたが、なかなか足を運べなかったので久々に)
「ゴボウ&ユズミソ」の中身
今回は、こちらの「ゴボウ&ユズミソ」Mサイズ。
佐渡産のごぼう・ゆず・味噌を使い、その他の原材料はビートグラニュー糖のみ。

なんてシンプルな材料・・・
いっちゃあれですが、これらの材料ならばどこでも買いそろえられちゃいますよね?
でも、それが全て佐渡産であり、なおかつ、佐渡に魅了された人が丹精込めて手作りで仕込んでいるというのがミソなのです。
InstagramやFacebookを通じて、製造工程も紹介してくれたりするのですが、毎回、仕込みの量の多いこと・・・
今の時期には、梅を200kgもさばいたというのだから、この手にした「ゴボウ&ユズミソ」も、それはそれは膨大な量を下処理して、時間と労力をかけて、じっくりやわらかく煮込んだり、練り合わせたり、瓶詰めして、ラベルも貼って完成したのだろうということが、想像に難くありません。
本当に、ご苦労様でした!
そして、手元に至るまでの販売店さんの管理にも感謝!
おすすめの味わい方
さてさて、肝心のお味の方を。
何に使おうと思った訳ではなく、組み合わせが面白い!!なんか料理に使ったり、付け合わせたら、新しい美味しいさが見つかるかも!?という発想でえらんだコチラ。
ちょうど入手した当日の夕食に、豚のすじ肉煮込みを作ってみたので、それと合わせてみることに。

そしたらば、なんとまぁ相性の良いこと!
油抜きして煮込んだとしても、どうしてもコッテリ系になりがちな肉の煮込み。
それが、「ゴボウ&ユズミソ」を添えたら、ほどほどにさっぱり感がありつつ、あたかも最初から一緒に煮込んでいたかな?と思うくらいの違和感の無さ。というか、相性の良さ。
思い付きで合わせてみたというのに、こんなにも美味しさをアップさせてくれるなんて・・・
ちなみに、単品でなめてみると、そこそこ甘い。

なので、商品名にもある通り、ジャムとして食べるのは全く違和感なし。
ごぼうだ、味噌だ、そういったものをパンに?と思うかもしれないが、ほんのりとした塩気はパンに紛れてしまうし、ごぼうも存在感がうっすらわかる程度にまでやわらかく加工されているので、普通にパンにのせて食べられるし、おかわりも欲しくなるくらい。
ジャムというほどのポッテリ感はないので、むしろそれが軽く食べられて嬉しい♪
なんの変哲もないシンプルなバケットが、朝食のメインの楽しみに変わるような、そんな素敵なマジックを掛けてくれるのだ!

ゆず単体では、あまり得意な子供はいないかもしれないが、煮物に合わせた時は、むしろ欲しがるくらい食べやすい。(わが4歳娘の反応)
ごぼう・ゆず・味噌のどれかだけが際立つことなく、見事に調和しているのが、この「ゴボウ&ユズミソ」の素晴らしさなのだと筆者は思う。
一番最初に【佐渡保存】で買って食べた ※「玉ねぎジャム」も衝撃的だったが、今回の「ゴボウ&ユズミソ」もいい意味で衝撃的!
(※ スウィートオニオンスパイスの名で販売されている模様。)
常に驚かせてくれるペアリングに、次々と他の味も試さずにはいられなくなるのでした。
ぜひ、みなさんも新たな保存食の世界へ、どうぞ!
季節の食材を使うということもあって、期間限定品なども続々あるので、きっとお好みのフレーバーに出会えるはず。