
筆者の実家は、代々続くコシヒカリの米農家。
生まれて間もない頃から、当たり前のように新潟県産のコシヒカリを食べて育ったので、美味しくない米には敏感、という体質。飲食店で米がまずけれゃ、二度と行かないし、帰って我が家のごはんを食べることがどれほど安定していることか・・・
というほど、舌が肥えているわけではないのですが、
改めて、他の地域で作られた、“旨い”と言われている米が食べてみたくなり、
佐賀県江北町(こうほくまち)で農業を営んでいる【北原農園】の米を食べてみることに。

こちらのこじゃれたパッケージ。
江北町と北原農園の頭文字でもある「K」をあしらった米がシルエットになっているロゴマークに、中身が見える窓付きのジッパー付き包装。
ちょっとした雑貨屋さんの棚にも並べてありそうなデザイン。
500gずつ届いた米たちは、ギフトとして送るのにも喜ばれそうな、使い切りサイズ&パッケージ。
で、肝心の中身は?
今回は、
・白米
・玄米
・もち麦
をお取り寄せ。
早速、白米から炊いてみることに。

最近は、精米技術が向上しているから、あまり研ぎ過ぎると栄養分が抜けてしまうと言われているので、1回目は水を加えたらひと混ぜしてすぐに流し、2回目は5回混ぜて流し、3回目は10回混ぜて・・・
とぎ汁はきれいな白色。
農薬や化学肥料も使われていないということで、いつもは捨てていたとぎ汁を庭で育てている野菜の苗や花たちに撒いてみました。
そういう点でも、安心して使えるのは高ポイント。
そして、水加減を調整し、1時間ほど吸水時間を取って、昼食に合わせて予約炊飯♪

なんと、炊飯器を開けた瞬間のつややかなこと!
いつものごはんとは輝きが違います。(水加減も炊き方もいつも通りなので、米自体の水分含有量の差もある?)
近くで米粒を見つめてみると、ふっくらと粒の大きいこと!
いつも、どんなごはんを食べていたか忘れてしまうほど(というか、当たり前に毎日食べていると意識しにくいというのが本音)、なんだか見るからに美味しそうな粒感・・・
口にしてみると、芯までやわらかく炊きあがったごはんは、ひと噛みごとにじんわりと甘さが広がります。
米を味わう喜びを久々に感じたような気がしました。

3合もあったのですが、6人家族で食べたために、たった1食で完食・・・
もっと食べたかったなぁ。
なんだかとても優しい気持ちにさせてくれる、そんな米でした。
そして、同梱されていた玄米、もち麦も実食!


玄米が、とにかく美味しかった!
子供が4歳であることから、消化の負担などを考えて、しばらく食卓に上げていなかったのですが、久々に食べてみて、こんなに食べやすかったかと、正直、驚きました。
両親も、普段は白米or雑穀米を主に食べているのですが、食べにくいイメージのある玄米を「美味しい」と言って頬張っていました。
子供も、違和感を抱くことなく、いつものようにしっかりと完食し、「玄米=食べにくい・好き嫌いがある」といった筆者の固定概念を根こそぎひっくり返してくれたのです!
これは本当に、玄米に苦手意識がある人にもおススメ!!
一晩浸水させておいたり、玄米モードのある炊飯器を使えば、美味しく炊くことができますよ。
また、もち麦については、米2合に対して50g+水100mlを加えて炊けば、3合の出来上がりになることから、手持ちの米を節約しながら、たっぷりの食物繊維やビタミン・ミネラルなどをプラスできるのが、何よりのメリット!
全体的にもちもちとした炊き上がりになるので、加える水量を加減すれば、お好みの仕上がりになるのでは。
やわらかいながらも、ふっくら&もちもちとした食感が加わるので、かむ回数を増やして満腹感も高めてくれますよ。
.jpg)
【北原農園】では、昭和60年代から町を上げて取り組み始めた有機農業に取り組み、米を始め、大豆や麦などを栽培。
「体に良いものを食べ続けると健康な体になる」という信念の元、田んぼや畑づくりに農薬や化学肥料を使わずに自然と向き合っています。
添加物まみれで安くて美味しいモノがあふれる世の中、原点回帰で、昔ながらの安心できるものだけを使って手間暇かけたモノが見直されるようになってきています。
筆者自身も、ある程度の年齢までは、若くて健康は当たり前。目の前の自分のやりたいことに目を向けることに夢中な時期は、食べ物を選ぶ基準は「安さ」でした。
今でこそ、子供もいて、家族の大切さを再認識し、健康でい続けてもらうことの難しさを知ることで、「安全、安心」を基準に、口にするものを選ぶように。
【北原農園】の想いも重なって、改めて、毎日当たり前に食べていた米選びを見直すきっかけとなったのでした。