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まるで香りの宝石爆弾!フルーツ王国岡山が育む、奇跡のエメラルドグリーン【マスカット・オブ・アレキサンドリア】これぞまさしく、マスカットの女王!

今年もこの季節がやってきました!

2020年6月1日、【マスカット・オブ・アレキサンドリア】解禁~!(祝)

昨年、初めて口にしてから、すっかりトリコになってしまいました。

何故かって?

それまでに食べてきたブドウとは、桁違いの逸品だったからです!

食べ頃の黄味がかった、美しいエメラルドグリーン色! 

【マスカット・オブ・アレキサンドリア】、通称「アレキ」。

パッと見は、近所のスーパーマーケットでもたまに見かける、シャインマスカットみたい。

 

シャインマスカットといえば、ジューシーな甘さとマスカット特有の爽やかで品のある香りが特徴。

その食べやすさから、手ごろな価格のものも出回り、一躍、名を馳せるようになりましたよね!

 

そして、原種のブドウであり、そのシャインマスカットの祖父にあたるのが、【マスカット・オブ・アレキサンドリア】なのです。

【マスカット・オブ・アレキサンドリア】の包み紙には「果物の女王」という称号が!

 

シャインマスカット自体は、日本各地で栽培されており、岡山だけでなく山梨や長野産のものを見かけることができます。

それに対して、【マスカット・オブ・アレキサンドリア】・・・(長いので、以後【アレキ】

【アレキ】は、岡山県だけでしか栽培されていません!!!

 ↑ここ、重要◎

 

理由としては、他の地域では、

◆ 気候や地質が合わなかった

◆ 栽培に手間がかかり受け入れられなかった

ということが挙げられます。

 

そうなのです!

【アレキ】は、栽培に非常に手間がかかる品種なのです。

そのため、唯一の生産地である岡山県でも、生産者さんの高齢化が進み、なかなか生産量を増やすことが難しいのだとか・・・

実際に、10年前と比較して、【アレキ】の栽培面積は半分以下に減少してきています。(40ヘクタールほど)

岡山県のぶどう栽培の中でも、その割合は、わずか4%!!

とてもとても貴重なブドウなのです。

 

そんな、人生で何度味わえるであろうかという【アレキ】

惜しげもなく、届いたその日のうちに、いただいちゃいました!

はちきれんばかりの水分をたっぷりと含んだ果実たち。

食べる1時間ほど前に冷蔵庫へ入れて冷やし、サッと水洗いして食べる直前の【アレキ】をご覧ください↑

この、一つ一つの粒の状態!

水分たっぷりなのが、見ておわかりでしょうか?

表面には薄く白い粉のようなものが見えるのですが、これまた美味しい証!

ブルーム(果粉:かふん)と呼ばれるもので、ブドウ自体が自分を守るために出している天然の物質です。

これがびっしりと付いていることで、雨と共にやってくる病原菌を弾いたり、乾燥を防ぐ役割があるのです!

 

ちなみに、生産者さんは、このブルームが剥げてしまわないよう、収穫&箱詰め時には、ビニールを手にはめて優しくぶどうに触れるのだとか。

とってもデリケートであり、このブルームの状態によっても価値が左右されてしまうのです。

 

ちなみに、香りが最高な【アレキ】ですが、実は、“種あり”ブドウです。

種なしの方が食べやすいですし、口に入れたものを出すのは見栄えとしてもあまり好まれないので、品種改良でどんどん種なしブドウが選ばれているかと思います。

 

みなさんは、種ありと種なし、どちらのブドウを選びますか?(というか、選んでいますか?)

種あり&皮付きは、美味しさを優先した証拠!

【アレキ】に、種があるのには、理由があります。

種なし処理をして作ることも可能なのですが、その場合、せっかくの香りが弱くなってしまうのです!!

 

香りが弱かったら、【アレキ】【アレキ】である理由が無くなるんですよ・・・(泣)

 

なので、【アレキ】は食べやすいという大衆性よりも、マスカットとの原種としての強い香りを優先したのです!

 

ちなみに、この香りは、皮と果実の間に一番含まれているそうで、食べるときは皮ごとが鉄則!

シャインマスカットほど、やわらかいとは言えない【アレキ】の皮ですが、わが4歳の娘は「美味しい♡」と言ってパクパク。

種があるから美味しいということを伝えたら、嫌がらずに上手に種を取り出して食べておりました◎

 

もっと小さいお子さんや、種を上手に取り出せない方には、切って取り除いてあげるといいですね。

(3歳の子どもには、そのようにして提供してみました!)

食べられる方は、思いっきりかぶりつきましょう!!

皮に歯が当たった瞬間、マスカット特有の良い香りが、爆弾のごとく漂ってきて、香りに癒されること間違いなし!!!

 

家族で一斉に【アレキ】を食べたのですが、筆者以外もれなく全員が初対面の【アレキ】

皮や種の重要性を伝え、いざ実食してもらうと、とにかく「香りがすごく良い!」と大好評!!

皮についても、「歯応えが、むしろ満足感あり!」との評価も。

 

あ~っという間に、貴重な一房が軸だけ残す形となりました・・・

次は、いつ出会えるかなぁ。。

 

 

贈答品としてはもちろん、ちょっとした手土産にも選ばれる【アレキ】

6月~10月が通常の出荷時期ですが、その年の天候などによっては前後する可能性も。

  

ちなみに、

1. 雨が少なく、ジメジメしていない

2. 朝晩の寒暖差が大きい

3. 晴天が多く、日照時間が長い

というのが、ぶどうが美味しくなる3条件だそうで、それに該当した年は大当たりの出来になるとか!?

 

というわけで、まだまだ楽しめるシーズンが長いので、今後の出来にも期待したいと思います。

この記事を投稿した食オタライター

多田ゆかり
管理栄養士・食生活アドバイザー・マクロビオティックセラピスト。

食関係の仕事(調理、執筆、講演など)を7種掛け持ちするほどの食マニア。

<経歴>
・昭和女子大学生活科学部生活科学科管理栄養士専攻を卒業
・保育園給食調理、献立作成
・飲食店(和食、イタリアン、野菜レストラン)勤務
・食材解説サイト監修
・食育サイトにて執筆(主に栄養相談)
・生活情報サイトにて執筆(主にレシピや野菜の紹介)
・食育講師(主に講演)
・料理教室開催
・出張料理

美味しいと感じるものを【食べること/作り出すこと/伝えること】が好きです。
主に家庭料理をメインに、「いかにたくさん美味しく野菜を食べるか」がモットー。

日本各地へ出張したり、旅行して出会った各地域での食経験を生かし、地元の佐渡島を中心に、“良い”と思ったものをどんどん発信していきます。
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